
勝山中学からのたより(第2回)
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前号の「文化発表会」以後の生徒達のようすがわかる
民族クラブの新聞「メアリ」です。
乾 啓子

舞台発表でのアピールより(その1)
11月11日(土)、勝山中学校で第一回文化発表会が行われ、民族クラブも
舞台発表と展示発表に取り組みました。ここの載せてあるのは、
当日舞台発表で読んだアピール文です。
本名を使おうと決めたのに、
すぐにはやめたくなかった
アンニョンハシムニカ。みなさんこんにちわ。さきほどの扇を使った踊り、プチェチュムはいかがでしたか。韓国・朝鮮語で扇はプチェ、踊りはチュムといいます。私たちは、このプチェを使った踊りがとても気に入っています。
それでは、私自身の本名のことについて読みます。
私の本名は李美香です。でもいつもは通名で生活しています。だけど英語の時間は別です。私が1年の時も民族クラブではソンセンニムには「ミヒャン」と呼ばれていました。最初はドキッとしたけどだんだん慣れてきました。そして1年も後半になると先生に、「英語の時間だけ本名にしないか?」と言われました。最初はどうしようか迷っていましたが、”いいかあ”と思い、少し抵抗を感じながらも挑戦しました。
そして、英語の時間になると、先生が少し説明してくれました。最初のうちは、みんな”変やな”と思っていたかもしれません。私が名前を呼ばれると笑われたり、からかわれたりしました。そして、どんどん自信をなくしていきました。一度本名を使うのをやめようかとも思いました。だけど、韓国人という誇りを捨てたくなかったし、本名を使おうと決めたのに、すぐにやめたくありませんでした。
今では、英語の時間以外にも「ミヒャン」と呼んでくれる先生や友だちもいます。そして、「岩本!」と通名を呼ばれる方に違和感を感じる時さえあります。
みなさん、わたしを「李美香」と呼んで下さい。(2年女子) |


国際化時代の今、差別が少なくなり、
そしてなくなることを願って
私は卒業式に本名を使うことに抵抗はありません。今、私が使っている名前は通名です。けど、私は本名で生活したいです。「新井」という名前がどうしてあるのでしょうか。私の名前は「朴」です。私は日本人ではありません。韓国・朝鮮人です。
でも、実際のところ、キム・サンムン先生のお話を聞く前までは、卒業式に本名を使うか、使わないか、迷っていました。韓国・朝鮮人に対しての差別が恐ろしかったからです。この勝山中学校には、そういう差別はないと思いますが、将来、社会に出たときのことを考えるとそうなってしまいます。でも、キム先生の話を聞き、私は自分が韓国・朝鮮人であることに誇りが持てたので、本名を使うことに決心することができました。
今の社会は国際化社会だから、前よりは差別は少なくなると私は思います。そうあってほしいです。だから、いっしょに卒業する3年生の中で、本名で卒業する韓国・朝鮮人の友達が多くいることを願っています。そして、1, 2年生の韓国・朝鮮の人も、胸を張って、韓国・朝鮮人であることに誇りを持ってほしいです。そして卒業するとき、本当の名前をぜひ使ってください。(3年女子) |
勝山中学校には、韓国・朝鮮人に対する差別はないのかも知れません。それでも、こんなにも彼女が本名を使うことを恐れ、迷ったのは、なぜなのでしょう? 本名を使いたいと思う人が、安心して本名を出せる雰囲気が、まだまだ足りないのではないでしょうか?。言いかえれば、差別はないけれど、民族を大切にして生活していこうとする韓国・朝鮮人の人たちに対する支援の気持ちや受けとめる暖かさが、まだ足りないということかもしれません。
しかしながら、彼女は最後に本名にしようと決めました。そのわけを考えてみると、キム先生のお話のことや、彼女の勇気ももちろんあると思いますが、ひとつには、きっと彼女のまわりに彼女の思いを理解してくれる友達や支えてくれる先生方がいるという安心感があったからだと思います。そういうクラスや学年であるのだと思います。
卒業式には、そのことを心に止めながら、読まれる彼女の名前をしっかりと聞きたいと思います。
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