大阪府外教の当面する課題  

                       大阪府在日外国人教育研究協議会

                        事務局長    伏見泰寛

 この間約30年間にわたり大阪府内で地道に力強く推進され、広がりをみせてきた在日韓国・朝鮮人教育。多くの学校園で在日韓国・朝鮮人の歴史や文化、社会的に置かれている状況などを学校教育の課題としてカリキュラムや自主活動に反映し、実践されてきた。そして、新たに渡日した子どもたちをはじめ異なる文化および背景をもつ子どもたちが増えるにつれ、在日韓国・朝鮮人教育で培ってきた財産を生かしながら同様な取り組みが進んできた。そして今では、このことは異なる文化や背景をもつ子どもたちの自己実現にとって大切なのは言うまでもないが、日本の子どもたちにとっても不可欠なものとして認識されている。ゆえに今こそこれらの財産を「総合的な学習」をはじめとする課内の教育にどのように生かして行くべきか、また、私たちの実践が在日外国人の子どもたちにとってどうであったのかを研究活動の中でしっかり検証し、さらなる推進につなげていきたいと考える。また、私たちは多様な子どもの個性と創造性を大切に、多様な観点で子どもを見つめ、アイデンティティ豊かにお互いの関係性を高める教育を「多文化共生教育」として考えている。そのような教育が行われる学校づくりのためにも、府内すべての市町村に単位外教の設立をめざしたい。また、各分野で活躍されている研究者、ボランティア、民族教育に関わる人々、NGO/NPOなどによる「府外教サポートネットワーク」を広げながら府内各地の取り組みに力を貸していただけるような体制を確立していきたい。 

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